2013年12月11日水曜日

タンペレタロ

    先日独立記念日のプレジデントレセプションが開催されたタンペレタロは1990年に建築されたタンペレ市のコンサートホールです.大学の語学部で英語の通訳を勉強している学生の実地訓練の一環に英語のリスナーとして参加し、タンペレタロを案内してもらいました。
コンサートホールのビジネスマネージャーが1時間ばかり案内して、説明してくれるフィンランド語を英語に通訳するという授業だそうです.
講師は20年前にアメリカからフィンランドにきたという先生でした.
タンペレタロは、タンペレフィルハーモニーのホームベースでもあり,その定期コンサート、海外からの招待コンサート,また、オペラ,バレーなど年に220ばかりのイベントがあるそうです.先日のプレジデントレセプションのテレビ中継を観ながらぜひ一度はコンサートにと思っていたのでした。
ビジネスマネージャーはコンサートホールだけでなく、ミニコンサートホール,ボールルームホール,ミーティングルーム、催しルームなどこんなにあったのかというぐらいの、すみずみまで案内してくれ、室内楽コンサートルームはフィンランドで一番の音響効果が良いと自慢します.壁は、フィンランドの紙と木工です.そうでしょう、ほんとうに抜群の音響効果を維持できるのでしょう.付属のレストラン,レセプション用のケータリングルームもおしゃれで、設備がととのっています。大きなルームには移動可能な間仕切り(これもフィンランドの木工製品ですが)で、小さな空間にもできます。
この時期会社が貸し切り,クリスマスパーティーをすることも多く,コンサートなど年間220ほどのイベントが案内されていますが,使用で貸し出す件数は400を超え,ほぼ毎日いくつかのイベントがあるそうです。

  プレジデントレセプションの大コンサートホールでは、タンペレフィルハーモニーが今夜7時からのコンサートの練習中でしたが,2時からはある会社の行事に使われるといってました.年間のタンペレタロ入場者数は30万人だそうですから,人口20万人の市としては市民全員が1.5以上訪れることになるんです,アハハとマネージャーは笑ってました.
今までで、いくつかの記憶に残るイベントがあるが、その一つには、1人のフィンランド人が3時間小ルームを貸し切り,そこに、豪華な食事をケータリングさせ,一人で、3時間レクチャーをそれも、フランス語でしていたということもあったそうです.
ぜひ一度,このコンサートホールで堪能してみたいです.


2013年12月10日火曜日

サンタはドアをノックする

  フィンランドはサンタクロースの住む国ですね.ノースポールの近くのフィンランドの極北地域のサンタクロース村に住んでいるのですが,12月はフィンランド語でサンタクロースの月というように、大忙しです。
今日は我が大学ヘルスサイエンス学部にも来てくださいました(!)
知ってました?フィンランドではサンタクロースは歩いてきて,ドアをノックするんです。そこで、家に招き入れて,ソファにどうぞ、お茶でも(この場合はクリスマスのスペシャル飲み物グロッギですが)、歌を歌いましょうと歓迎します.それでサンタは喜んで,子供たちやおとなにもクリスマスプレゼントをくれるのだそうです.
チムニーからではないんです。
大学のクリスマスセミナーでは、まずあま味のポーリッジを食べてから、クリスマスの習慣を勉強し,ジンジャークッキー、クリスマスパイをつくり、グロッギーを楽しみました.そこに、サンタクロースもやってきてくれ我々のクリスマスソングを堪能(??)して、プレゼントをくれたのです.ちょっと早すぎだけど、サンタも忙しいしねー

2013年12月9日月曜日

カルチャーナイト

フィンランド人は世界観が広いのかなと思うのです。
タンペレ大学ヘルスサイエンスでは、外国人を対象にしたエピデミオロジー疫学コース(博士号)を設け、毎年ではありませんが主として後進国の医者や研究者を受け入れ、博士号習得プログラムを提供しています. 基本的に1年間の非常に濃縮された講義をフィンランドで受講、その後彼らは自国に帰り、そこで自国に合わせた疫学研究を数年続け、4本以上の論文をフィンランドの指導教官と連絡を取りながら執筆します。その後博士号論文を書き、製本後フィンランドでデフェンスをして、博士号を得るというシステムです。インターネットの国ならではの発想ではないでしょうか。
始めはアメリカCDCで長年研究していた医学部教授がフィンランド政府と国連保健機構WHOなどの協力を得て20年ばかり前にスタートしました。今では20人に近い博士を生みだし、それぞれの方々は自国の保健衛生行政または研究指導者になっているということです。
講義は全て英語で行います。私は幸運にもその講義を受講してもいいことになり、本来のジェロントロジーに上乗せで忙しく、タフではありますが、この機会に感謝して多忙しております。
また、大学ではカルチャーカンバセーションというクラスで、日本、フランス、イタリアとか国を対象にその国に興味のある学生をグループにして、5回以上のミーティング(基本的に会って話をしてもいいし、一緒に遊んでもいいし)の報告レポート(ダイアリーと言ってますが)を提出すると単位を出すという講義もしています。今回は日本のグループに参加しております。
本日は食事をしながら、日本について話しました。フィンランド人のヒルダは1年間の交換留学で日本をすでに経験しています。フランス人のクレメンテはパリの大学で日本語をマイナーメジャーとして勉強しているそうです。
コミックのこととかお茶(茶道)、文化探求の心意気は熱く高く、ほんとカンシーン!アメリカ人は自国が一番とばかりにそれほど国際感のあるとは感じられませんでしたが、ヨーロッパは違うのかしら?

2013年12月8日日曜日

独立記念日祭典その2

    12月6日金曜日、フィンランドの独立記念日です.1917年以来立憲君主制国歌としてロシア帝国から独立.同年のロシア国内の2月革命,レーニンの率いるポリシェヴィキの10月革命に乗じて、独立を宣言したのです.国民の祭日で、金曜日ですから、土曜日,日曜日とロングウィークエンドになりました。前日我がジェロントロジーグループのクリスマスランチでしたが、教授始め、みんなそこそこと食料買いに街のデパートメントへと走りました.
この日は窓にキャンドルを灯し,家族が集まり,食事をして、宮殿で大統領が催す2000人を招待してのレセプションをテレビで鑑賞、そして、その後フィンランドの古典的映画”Unknown soldier"を見るのだそうです.
今年は宮殿が改築中のため、大統領はタンペレにお出でになり,タンペレタロでのレセプションとなりました.
タンペレ大学では学生を中心にたいまつ行進があり、市の広場まで練り歩き,そこで、市民は野外ダンスを楽しみ(雪降る中で)、市長の挨拶スピーチの後,フィンランド国旗の色、白と青の風船1000個が一斉に飛ばされます。そして、湖のハーバーで花火大会。
私たち外国人も物見気分で参加してみました.残念ながら,市長の記念的なスピーチは語学力不足で理解できませんが,女性市長の毅然としたトーンは感じられます.
その後の花火も、赤のほかに、青色がふんだんに使われた見事なものでした.わずか15分にも満たなかったのですが,ハーバーいっぱいの市民に混じって歓声を上げることができました。
花火はなんと4時に始まったのですが,その頃にはもう真っ暗.そのあと、人々は家路に着いていったのです。きっと,家族の祭日ディナーが待っているのでしょう.でも、私たちにはまだ5時前ですので、なんだか帰るのももったいない気分で,広場のクリスマスショップを眺めたり,カフェに入ったりして祭日気分を味わったのでした.



2013年12月4日水曜日

独立記念日祭典その1


   フィンランドは1917年12月6日ロシアから独立しました。これを記念して、この日は祭日で例年ヘルシンキの宮殿で大統領がレセプションをし、国民はそれをテレビでみ、また各家庭では窓辺に2本のキャンドルを灯すそうです。それが、今年はその宮殿が改修中とのことでタンペレに大統領がきて、レセプションをするとのことで、大イベントとなるようです.本日は、大学でも我々外国人の学生、スタッフが招待されて式典がありました。

   シベリウスのフィンランデアで始まり,歓迎の挨拶の後,フィンランド独立の歴史が紹介されます.スウェーデンの長い統治の後のロシアの支配にフィンランドは苦しみました.しかし、独立後も国民は貧しく,内戦が続き,多くの流血が投じられ、自由な国家として世界の他の国々との間で歩を進めていくまでには、ロシア革命、第二次世界大戦と長い道のりがありました。
フィンランドは初めて女性参政権を行使したし、長く女性大統領も活躍したりと、自由独立国家を構築しています.
寡黙でまじめな、それでいて世界に目を向けている国民性は、ノキアや、アングリーバードに証明され、当然のことなのかもしれません.
最後に国歌を皆で斉唱して、恒例のKarjalanpiirakka(カルヤランピーラッカ)とバースディーケーキ、コーヒーが振る舞われたのでした.
本番の6日が楽しみです.大学では学生がトーチパレードをするというので、ちょっと参加してみようかとも思ってます。


2013年12月2日月曜日

サンクスギヴィング イン フィンランド

今週はサンクスギヴィングのはず,アメリカでは。木曜日にターキーを食べて、金曜日は朝からブラックフライディー、そしてクリスマスがいよいよ始まるというのが、去年まで.今年はフィンランドにおりますから、当然サンクスギヴィングはありません。しかも、街中もうクリスマスに向けて、ツリーのデコレーションは始まってるし,商店街もクリスマス商戦開始。15%、30%デスカウントがあふれています.まだ、11月なのにというのが、私の感傷ではありますが。そこで、ターキーを探して、ゲット。サンクスギヴィングサタディーをフィンランド人、イタリア人、モンゴル人、チャイニーズ、どれもサンクスギヴィング初めての人を招いて、ターキーパーティーをしてみました.
やっと見つけたターキー、アメリカの3倍近くのお値段ではありますが、なんとしてもアメリカの威信がかかってるから、小さなチキンでは代用できません.ヤムはありますが、なんとパンプキンパイ用のピューレが街一番のデパートメント、ストックマンにもありません。それに、クランベリーソース、コーンミールがない(!)
しばらくボーゼンでしたが、オーケー、アップルパイで、そして、リンゴンベリーソースで代用すればいいんじゃないと、知らぬが仏を決め込みました.コーンブレッドはやっと見つけた、コーンフラワーに缶詰のコーンを入れて、焼いてみることに。朝から、準備を開始.外はシンシンとおともたてず雪が降っています.
でも、部屋の中はオーブン全開、ソースパン3つ全可動、しばらくぶりに料理エクササイズです。いつもはちまちまと一人分をしょんぼりつくる日々だったので,気分も高揚してきました。
やがて、次々とゲスト到来。みんな、ターキーの大きさにワーっと歓声をあげ、ヤッター✌😁
イタリア人の提案で、食べ始める前に体重チェック、帰る前にチェックということになりました。
そして、食べて,話して、笑って、歌ってと女の集いが始まり、夜遅くまで続いたのでした.
ハローウィーンはフィンランドにもあるのに、サンクスギヴィングは祝いません.やっぱり、サンクスギヴィングはアメリカ開拓の歴史の産物なのですね。


2013年11月28日木曜日

ダークナイトに負けないぞ

昨夜は街のカフェで、そして今夜は大学で,ダークナイトに負けず楽しもう会が続きます.歌うというのは我々人間にとって、心を慰め,勇気づけ,励まし,そして、自由にする行為なのでしょうね.むろん,私が熱心に趣味としている鳥たちの鳴き声もそれに近いのかとさえ思えますが。でも、やはり、奢っているかもしれませんが,歌うというのは人間に特徴的なことではないでしょうか。
フィンランド人の歌,ムーミンの話でもそうですが、けっして、ラテン系のような明るさはありません。古くからの歌を聞くと,素朴で、心をかきむしっているようにも聞こえます.最近の若者の歌は、インターネット、TVによる世界化が進行,浸透しているので,アメリカとそんなに変わりませんが.
我が,ジェロントロジーグループには多才な人が多く、今夜はその一人、タピオ先生が歌いました.ギターをかき鳴らし,フィンランドの国民的牧歌、カイワレからの歌を、歌い上げました.先日のグループディナーではイタリアの歌でしたが,今夜はフィンランドの歌中心.
集まったみんなも声を上げて歌います.コーラスというより,それぞれの人が自分の声で、自分風にその歌を楽しんでいるように、合唱します.
私は残念ながら、歌詞の意味をほとんどまだ理解できないのですが、季節をたたえる歌とか、ラブソングはやっぱり雰囲気が違うことは分かります.
窓の外は、風が強く、雪も降ってます。でも、なんかあったかいです。


2013年11月26日火曜日

サウナナイト

  雪がふり、いよいよ冬が本格的に始まりました.週末サウナナイトのお誘いメールが飛びかいます。タンペレにある公衆サウナの代表的な3つのうち、すでに2つは試しました.3つ目に挑戦しましょうとの誘惑に、寒さもなんのその。
このサウナも湖岸にあり、2,3年前に改築された新しい近代的なサウナです.サウナ部屋も3段のベンチに50人は入るくらいの広さ.着替えの部屋,シャワーも広々してます.
なんといっても,サウナ部屋から、湖までが5メートルあるかないか。熱うーって飛び出して、そのまますぐに湖にジャブンとは、いきません、さすが。水温4C、外気温マイナス2C、80Cのサウナ部屋からでも、やっぱり、冷たーい。サウナに10分、湖に30秒、これを数回繰り返すと、なんだか心臓はバクバクですが,体の心底温かくなる気がします.
日曜のせいか、込んでいるサウナ部屋はときに座る場所もないくらい。
これがフィンランドの健康法なのですね.

2013年11月24日日曜日

湖岸の高層アパートメント

 フィンランドでは湖が多いので(大小含めて4000以上あるといわれています),湖岸には遊歩道が必ずできています。散歩したり,ジョギングしたり,犬の運動もかかせませんよね。私も、ほとんど毎日近くの湖、ピュハ湖Pyhäjärviの湖岸,大きな病院があり,そこに樹木園があり、そこからタンペレの中心街を越して、ピュニッキタワーのある森までのコースを歩いています.湖全体はとても大きく、湖岸の向こうにノキア市があるくらいです。その湖岸に沿って、比較的新しい高層のアパートメントが建っていて,おそらくお高い分譲マンションなのでしょう。フィンランドの建築デザインの意匠が凝らされていて,ガラスを多用していて,日光をたくさん取り入れるようになっています。子供のための公園もおしゃれに設計されています.日曜の午後は子供と遊ぶお父さんの姿が見受けられます.
 フィンランドでは冬が長いせいか、ベランダはほとんどガラス張りで,この高層マンションでは、まるでもう一部屋あるみたいです.ほとんどテーブルと椅子が置いてあるし,ここで、サンディーブランチでもするのかなーと見上げています.
                     地面が充分あるし、人口も少ないのに,(540万人が日本とほとんど同じ、カリフォルニア州とほとんど同じくらいの面積に暮らしているんですが)アパートメント住まいが多いようです.一軒家だと暖房や保熱も馬鹿にならないかしら?と思ったりしてますが.

2013年11月22日金曜日

ポーラーナイト kaamos

   朝から雪が降り続いています。音もなく、風もなく、しんしんと降り続けます.道路が、広場がみるみるうちに雪におおわれていき、次々と足跡ができます。でも、しばらくするとまたおおわれて。いよいよ冬ですね.


    大学の健康センターでインターナショナルの学生を対象に季節性情動障害Seasonal Affective Disorder; SADのセミナーがありました。
初めての冬を迎える学生にポーラーナイト kaamos、北極圏を中心に暗黒の日々が続く中でのサバイバルを応援する目的です.タンペレはその圏内よりは南にありますが、サンタクロースの村ロヴァニエミ市では51日も暗黒の日々が続き、11時に日が昇り,3時に日が暮れるそうです.
対策としては、よく遊び(運動やサークル活動に参加,友人と集うなどの社会性を広める),よく食べ(フルーツ、チョコレート、ナッツ、コーヒー(もちろん!)、繊維の多い野菜、でも炭水化物は控える)、キャンドル(アロマも含めて、ほんとにみんな好きです。窓辺やテーブルになにげなく、どこにでもおいてあります)、よく寝る(まあ,体が外の暗闇に対応するというか、くまさんと同じか)。
そして、サウナ!
湖に飛び込み,体を温め、冷すのは新陳代謝を向上させますし,心臓を始め内臓機能の活動も増強させるそうです.
大学では,毎朝、この健康センターで8時から10時までライトセッションもしています.1500ルックス以上のライトの照射の中で、目をできるだけ開いたままにしておくことにより、体内のセロトニンを増やし,メラトニンを減少させるのだそうです.そして、一日を始めましょう!とカウンセラーは締めくくりました.彼女のカラフルなセーター見ているだけで,心が温かくなった私でしたが.

2013年11月19日火曜日

フィンランドカラー

ヘルシンキをまだ見学していないので,ここタンペレを通してフィンランドを見ている私なので、偏見かもしれません。
街にあふれるカラー、パターンがいやに明るいのです.ピンクが多いのが目につきます.そのピンクを年齢を問わず人々が愛用しています.そして、赤も。まあ、欧米の人々のファッションセンスは日本生まれの私にはちょっとビビットと感じるところも多いのは確かです。そして、フィンランド,半端じゃない.年齢に関係なく、ピンクっぽいコートやジャケット、赤のも。カラーだけですと、赤でもちょっと年配の方のゴージャスな装いのセンスに繋がると思うのですが,(事実、アメリカ、ビバリーヒルズ、ニューヨークでハアーとため息のでるハイセンスな方をお見受けしましたもの)、ですが、ここでは、ちょっと幼さに通じるような、ファンタジーっぽいパターンが平気で、中年以降の方々のコートや、靴下,ストッキング,ショルダーバッグに。その方達に、カメラを向けるのは失礼のような気がして、お見せできないのですが,このショーケース見てください.これ、子供のお店じゃないんです.むろん、子供も愛用してるでしょうけど,好きなものは好きとばかり、皆さん愛用しています.
自分の思考、嗜好、指向を大切にする国民性の現れかしら.先日もバス停に日本の帯でつくったのかしらと思われるような赤と黒の緞子風の布地に丹頂鶴の舞うパターンのジャケットをきた年配の方が近づいてきました。赤が古代紫にも近いような、美しいパターンで、”とても美しいパターンのジャケットですね”と、思わず話しかけてしまいました。運良く,英語が通じる方で,”そうよ、母の残してくれた布から作った古いものよ”とのこと。ここフィンランドは丹頂鶴が多いし,その昔、人々がその優雅な姿を布に写そうとしたに違いありませんが.

2013年11月18日月曜日

Restaurant day at Sauna


昨日は世界的にレストラントディでしたね。ここアメリカの友人たちも、フェイスブックとかメールで報告してきましたが、ここフィンランド、タンペレでも,私の友人たちがなんと公衆サウナで、ライトアップセレモニーとクレープ即売をしました。まあ、実はフランス人、イタリア人,ベネズエラ人が主催者でフィンランド人を対象にというのが現状でしたが.ところで、この公衆サウナは湖岸にあり,サウナで体が熱くなると湖に飛び込むということになっています.
  クレープはフランス人のアイデア、フルーツとフィップクリームだけでなく,チーズ、ハム、トマト、バジルをくるんだり,スモークサーモンとチーズなど、ちょっとライトランチ風。サウナに入る前と後に良いかなと.ほぼ満月に近い昨夜、月が昇ると少女たちがキャンドルダンスをして、それにサーチライトをもった人々が加わります.日本の和紙かとおもうような3メートル四方の紙のスクリーンではブラジリアングループGruppo Corpoのダンスがその美しいミュージックとともに映像されています。
 そして、サウナ。ここは男女一緒なので,みんな水着着用.それに湖に飛び込むし.大きなサウナ部屋で、30人以上が、3段のベンチにぎっしり.でも、5分から10分で次々とギブアップ.そして、湖!気温がなんと3Cなんですよ。初めての私,サウナ部屋があんまり熱く、5分で、ばたばたと湖岸に。うっとなりながらも、熱いので,気合いで、ジャブんと.でも、ギエーというくらい冷たー。やっと腰まで、でも凍えそうなくらい冷たーい!!.サウナ部屋にかけ戻りました.となりのおじさんがあははと、フィンランド語でなんとかいってます。今度は、もっと体が熱くても、ちょっと我慢,いやでも、やっと10分以内、また湖岸にかけもどり、ザブーン,ヒャー、まだ冷たー。あわてて、サウナ部屋へリターン。あのおじさん、またなんとかいって、自分の手で体をふーっとなでてます。だけど、このおじさん、つまりもう15分以上いるんじゃないの,ヒイェー。
これを繰り返すこと,数回、最後はちょっとすいっと泳ぐ真似できました.
また、湖が凍ったら、来ようと友人たちといってはいるのですが.


2013年11月13日水曜日

ザクロ pomegranate




     街一番のデパートメントの地下食品売り場はやはり品数と言い,品質と言い一番です.季節なのでしょうか,ザクロが山のようにもられて売っていました.両手のひらで支えなければならないくらい大きいもので,値段もけっこうですが、こんな大きいの見たことないと、買ってみました.ざくっと2つに割って、成功!と思わず,冷蔵庫にゴートチーズあったかしらとチェック。ちょっとバルサミコ酢をたらして、サラダに加えるとおいしんだなー、これが。
     アメリカでも、健康志向でジュース、ヨーグルト,膚用クリームと様々に使われていましたが,フィンランドでもしかり。石けん、ハンドクリーム,いたるところに使われています.でも、やっぱり生で食べるのが一番美味しい気がしますが.
ヘルスサイエンス学部にいるからかもしれませんが,今朝も恒例の9時のコーヒータイムにマスターの学生が2年間過ぎてありがとうケーキを持ってきて,みなにどうぞとさしだしましたが、ごってりの生クリームトッピングに父の日で食べたしねーと、いまいち手が出てません.アメリカから来た私には、そんなこと思い過ぎでしょうといいたくなるけど,フィンランドでも肥満率は上昇中、それに伴う糖尿病も国民的問題とのことです.私の短い期間の観察では、町にあふれる若者を中心にした喫煙率とアルコール中毒率の方が問題のようにも見えるのですが.まあ、なにせ、女性の数がやたら多い部署ですから、ここは。

2013年11月11日月曜日

フィンランドの祭日、父の日


本日11月9日日曜日はフィンランドの父の日、祭日でした.アメリカと違って土曜、日曜日が祭日だと休日が月曜日にシフトするわけではないようで、今日は日曜日だというのに,デパートメントストアー、スポーツ店、ブティック、グロサリーなど主なお店は閉じていました.まあ、週末前に研究室の大学院生が、今週も祭日でグロサリーはお休みになるわよといってくれており、実害はなかったのですが。
父の日に何か特別なことがあるのかなとその学生に聞きますと,”そうね,別に”とのこと。でも、彼女はボーイフレンドと車で1時間30分ほど離れた実家に帰るそうで、ケーキは焼いたのよと笑ってます
.前年はボーイフレンドの実家だったそうです.新聞のチラシ(これがまた、毎日のように安売り商品の写真付きでドドーッとドアの新聞受けかられ込まれるのですが,これについてはまたの機会に)には、お父さんというより,男性用の冬用下着、厳寒ジャケット、雪よけシャベルなどの宣伝ぐらいで、父の日とはいっても、お父さ−ん,ありがとう!という派手さはないようですね。それでも、主だったお店は閉まってますし,家庭的な憩いの日なのでしょう.家庭ではどうなのかと同僚に聞いてみると,子供がカードをくれたりするよとのことです.母の日はどうなんでしょうか?



2013年11月5日火曜日

律儀さ?

  大学の図書館に本を返却に行ったときのこと.セミナーが長引いて、11時までに返却が,30分ばかり過ぎて、しかもひどく雨が降る中でかけました.カウンターですみませんと、本をだしますと、”8€”??? たしかに、延滞料は8€と図書カードをつくったときに、説明を受けましたが.30分ばかりじゃないかと、高をくくったのでしたが.取り付く暇もありません.いつもの穏やかな笑顔で、ルールですと。
  先日友人が夕ご飯にうちに来た時に、話し込んですっかり帰りが遅くなりました.深夜になり、女ばかりでもここフィンランドは安心よ、バスもまだ運行しているしと帰っていきました。次の日、3人でバスにのり、始めの一人が定期券を読み取り器にアタッチして,次の友人がカードを押当てたら,それは12時を過ぎていました.わずか30秒でしょうか。でも、運転手はノーと料金を請求してきたとのこと.定期券は路線や回数に関係なく使えますが,ただ、運転開始から夜中12時までとのこと。
  合理性を尊ぶフィンランド人の融通の利かなさなのでしょうか?


傷ついた天使の絵画のある教会

2013年11月3日日曜日

フィンランド景色と東山魁夷


  子供の頃から心に残る絵画の一つに東山魁夷の春を呼ぶ丘緑響くとかがあります。幻想的な自然の中に存在する白馬。その景色は私の生まれ育った北海道の大雪山のふもとのそれにつながるような、なつかしくて、そしてわたしの心を奮わすものでもありました.フィンランドに来て、白樺の林をみても、森林に分け入っても同じようなフィーリングを感じます.昨日もタンペレ郊外の湖の散策をして、たどり着いた景色にまた、同じ思いを感じました.フィンランドに来てから感じるこの不思議な安堵感と親近感は、やはり故郷の景色に酷似しているということがあると思います.
東山画伯もきっと北欧を旅したのでしょう,そうしてその情景を得たのでしょうね.フィンランド、スウェーデン、ノルウェーもう少し慣れたら、その景色をもっと探りたいと、長いハイキングに疲れた体を休めながら、決心したのです.
 ところで、今日はフィンランドの祭日、All Saints Dayで、多くのお店も閉まっています.具体的にどんなことするかとフィンランド人の学生に聞いても,”さあーとくに、でもいろいろな所がクローズするから”といってるだけですが。もともとは、宗教的に先祖を亡くなった家族、親族を忍ぶようです。

2013年10月28日月曜日

冬の始まりのセレモニー

今日で夏時間も終わりです。1時間長くベッドにいられるのはやっぱり気持ちいいです.特に日曜日の朝には.
夜にはシティーホールの広場で、イルミネーションのセレモニー。たいまつをかかげ、裸踊りや冬の詩の朗読の後には、花火も打ち上げられました.夏の終わりの湖岸の花火大会はちょっと落胆だったのですが,今回はシティーホールの建物から打ち上げられるようなセッティングで、見事でした.雨にもかかわらず、まあ、ここの雨は小雨程度で、誰もたいして気にしないのですが,広場あふれるほどの人々が集まりました.イルミネーションも、フィンランドらしいマルメコパターンの花のライトやユニコーンのような,馬のような、フクロウがいるし、可愛いです。暗い長い冬にも負けないよう、いろいろ工夫するのですね.といっても、夜8時でまだ10Cありましたから、そんなに寒くはないのですが。
いよいよ長い暗い夜の冬です。。。。。



2013年10月26日土曜日

ムースとブルーベリーウォッカ

    
研究室のパーティーでした。ハーベストセレモニーと題して、みんながそれぞれ持ち寄りでした.マリは昨日お父さんがハンティングしたムースの肉、スパイスしてオーブンでローストしたそうです。ムース、あのトナカイのような角をもつ、トナカイ以上に大きな野生の動物。フィンランドではハンティングが盛んのようです。マリの2人の男の子達も、いずれおじいさんとハンティングにいくのを楽しみにしているそうです。
たくさんのワイン、チーズ(フィンランド人はフランス人、イタリア人並にチーズ好き)、チキン、そしてイタリア人の同僚エレの手作りピザ、アンティチョークとポテトのスープ,盛りだくさん。デザートはアップルパイとアーモンドパイです.夏じゃないから,フィンランド人お好きのソーセージはないのかな?
ピアノの弾き語りをする人、ギターでイーグルスを歌う人,才能豊かな人々です.
私とエレの同席ですので,会話は英語、フィンランドでは学校教育とテレビのチャンネルでBBCとハリウッドの映画がいつも放映されいることもあり,基本的に英語が通じます.
パーティーですし、ハーベストということでしようか、話題はエンターテイメントと食べ物のことが中心.人気のテレビドラマシリーズが第2サイクルが先週日曜日から始まったとか.私の隣の席の哲学専攻の大学院おじさんヤリ(彼は私のように、ある目的を持って再び大学院にもどり、ジェロントロジー分野で老人の心理を哲学的に研究するそうです)もみてるというので、ジェジェー。明日見てみなくちゃ.
   楽しかったパーティーも9時を過ぎるとバタバタ後片付けをして、みんなそれぞれ帰っていき,残ったのは教授陣と家族がここにいないエレと私だけ.ポスドクや大学院生はほとんど結婚して、子供がいる人が多いのです.出生率はたしかに統計的に減少していていますが、2、3人の子供のある人がけっこういます.今夜、ピアノの弾き語りをしたリーナは妊娠6ヶ月というし、それも双子だそうです.
   
最後の点検をした教授陣、昔はみんな2次会にいったけど、今はそれぞれの生活がだいじだから、そんなこともまれだねーと。そうねー,週末日曜日もほとんどみんな大学に来てしごとしてたものねー。そして、夕方は飲み会だったわねー。泊まり込み組もいたねー。
そういう、時代もインターネットの普及でそれぞれ自宅での仕事が増えたようです.決して生産力、仕事効率が落ちてるわけでなく,ほんとうにライフスタイルが変わったということなのです。これは、世界的傾向なのでしょうね.どの分野でも。

でも、今夜はエレと私がいるから、でかけようかということになりました。いったバーで飲んだのはブルーベリーのウオッカ割り,ききましたー!!!!

2013年10月25日金曜日

イルミネーション

   確かに日照時間は短くなってきています。今朝、8時前にバスに乗った時にも,まだはっきりと夜が開けていない感じでした.朝早く来るフィンランド人の同僚達が仕事を終えて帰宅し,一人研究室に残っていると、なんか暗い感じでした。でも、時計はまだ6時前、もう少し仕事しなけりゃと感じたのでしたが。
    そうして仕事帰り,市の中央のバスターミナルに近づくと、町はイルミネーションで明るくなっていました.まあ、アメリカではサンクスギヴィングが過ぎたらクリスマスに向けてのイルミネーションでしたが.ユニコーンや、フクロウ、トナカイ、星、クリスマスの花ポインセチア、イルミネーションのデザインは同じですね.明日はヘルスサイエンスで、ハーベスト祭りといって、ポトラックのような行事があります。アップルパイでもと考えていたら,フィンランド人の同僚が”ぼくのアップルパイは恒例のとってもおいしいのだよ”なんていってるし。やっぱり、欧米は元の文化が共通していますしね。じゃあ、日本の代表にでもなろうかしら、なんて思ったりもしますが。食材がいまいちそろうかなあ?

2013年10月22日火曜日

市立図書館

フィンランド、タンペレの市立図書館は町の中央にあり、空から見ると鳥の形をしているのだそうです.元は地下にムーミン美術館がありましたが、今では新たな場所に移転していて,ムーミングッズのショップだけがあります.
本の貸し出しのしくみがいかにもフィンランドらしいのです。図書カードをつくりますと、貸し出しは、コンピューター読み取り方式の無人です.カードをリーダーに差し込み,借りたい本のバーコードを読み取らせると,記録が、返却日とともにプリントされて出てきます.1ヶ月間借りることができます。返却はやはり、無人のコンピューター読み取り方式、返却ボックスのバーコードに読み取らせます.領収書がプリントアウトされて出てきます.人件費の節約かなとは思いますが,それでも図書館員は結構いて,質問やヘルプはすぐに対応してくれます.どうもフィンランド人は合理性という言葉が好きのようです。まあ,女性参政権も先進国ではぬきんでて早く実践されたし,女性大統領も長く頑張っていたのは記憶に新しいですしね.



2013年10月20日日曜日

冬になっても

 いよいよ本格的な冬なのでしょうか?朝起きると窓の外の景色は雪に覆われた辺り一面。外気温2C。まだ10月も終わっていないのに,と,外出準備にもちょっと逡巡がはじまります。  
しかしながら、いったん外に出ると、みんなさっさと歩いているせいでしょうか、コートに,マフラー、帽子,手袋にブーツ完全防備、寒くはありません。空は晴天だし,道はちょっとつるつるではありますが、明るい感じが漂っています.
長いロスアンジェルスの生活で忘れていた,冬の乾燥した空気が胸に入り、清々しい気持ちさえします.
まあ,冬になり、日照時間が短くなったといっても、そういうことだけで、自分の生活が変わるわけではないとフィンランド人の学生もいってましたし。
フィンランドの大学生はけっこう年齢に幅があるようです。同僚の学生寮でのルームメイトは大学に入ったばかりの17歳ですが,私が受講しているカルチャーエクスチェンジ、これは私の場合日本語に興味のある学生とペアになり、向こうはフィンランド語を私は主に日本語をエクスチェンジするというプログラムですが,このペアになった学生は20代ですが,大学に入る前に、専門学校にいき、日本語を勉強したり,海外エクスチェンジを経験したりして、そして今大学に入り,英語とドイツ語を専攻しているということです.
     おしなべてフィンランド人の学生のレベルが高いのはインタナショナルコンペティションでの高得点でも証明されていますが。一つには小学校から高校までの教師はマスター以上の学位を要求されるということにも裏付けられるかもしれません.大学院も年齢はほんとに幅が広く,そして、働きながらという人が多いので,数年以上かけて習得するのも珍しくありません.博士号にいたっては、結婚している人が7、8割ですので、特に現在私の所属するヘルスサイエンスでは産休や育児休暇、配偶者とともに外国に滞在している人もいます.4年でとれますが、7年かける人,10年かける人その人の状況によってまちまちです。
   


2013年10月18日金曜日

冬が始まりました

                    研究室でふと窓の外を見ると、チラチラ、??ふわふわ??雪だ!
そういえば今朝は2度でしたからね。でも、地面に触れるとすぐに解けてるし、きっとちょっとだけね、この間みたいに。また、コンピューターに戻り、作業をつづけました。😸やあー雪だ!と、しばらくすると同僚のイタリア人がさけびます。ブオホー
降りやまない雪は地面をおおい始め、駐車場の車も包んで行きます。
例年になく、冬が早いようです。11月の中頃に降ったりすることもあるけど、12月までは完全には降らないのよと、フィンランド人の同僚は、犬が心配と帰宅を早めています。
でも、本当にきれいです。ロスアンジェルスから来た私には、なんだかメルヘンチックでもあります。建物はスチームが完備されていて、寒くありません。アパートもそうです。一応調節バルブがついてはいますが、基本的にオンオフは建物にあるセンサーによってコントロールされているようで、常に心地よい温度になっています。宣伝チラシには電気のヒーターがいろいろ出ているので、各家庭ではアメリカのようにセントラルヒーティングではないのかもしれませんが。
さあ、いよいよ暗くて寒い北欧の冬の体験です。


2013年10月14日月曜日

紅葉の季節


街全体がさわさわ紅葉の葉が散っていきます.ときに、強い風にあおられ,シャワーのように葉っぱが下がってきます.朝目覚めるのは雨の音じゃなくて、舞落ちる葉っぱが風に踊るからということに気づきました.
地面はもう黄色や赤の葉っぱに何十にも覆われています.
近くの森に入り込むと,もう別世界のようです.風のさわさわという音,舞い落ちる葉っぱのパラパラという音、ときに強風のざーッという音.鳥達が鳴いています.フィンランドの森の樹々はまっすぐにとても高くのびているので,てっぺんが好きな鳥達の観察は容易ではありません。 首を痛いほど曲げて双眼鏡で上を覗かなければならないのですから。少しづつ判別が進んでいます.黄色が濃いシジュカラ、柳シジュウカラ、草原タヒバリ、そして今日は白担保キツツキを見ました.頭は赤くないので,メスです.オスですと腹も頭も真っ赤ですのに.
 森の中の遊歩道を歩いていると,やはり目につくのは中年から年配のカップルです.それぞれのスピードで,話しながら,手をつなぎながら,黙々というときも,歩いています.ジョギングしているのは若い人に多いようです.近年、フィンランドでも離婚率,特に中高年以降に増加していると聞きますが,それでもうらやましいくらいに仲良く見えます.