2014年6月24日火曜日

フィンランドの生活   夏至祭 コッコ(大焚き火)


   621日は夏至、1年で一番夜が短い日。フィンランドではその前夜湖畔でKokkoコッコ(大焚き火)をして、デビルの来るのを防ぎます。みんな、故郷に帰ってしまうか、サマーカッテージにいって、夏至祭を祝うからタンペレ市内は空っぽになってしまうよと、友人が彼らのサマーカッテージに誘ってくれました。確かに、夏至前日、金曜日の朝バスターミナルにいくとすでにターミナルはクローズ。人々は黙って時間通りにやってくる長距離バスを待っているばかり。
 友人のサマーカッテージはタンペレから150kmばかりの距離。四方を4つの湖に囲まれた人口300人の村にあるそうです。バスはそこまでいっていなく、途中のランミという町まで迎えにきてくれました。
 10年程前に買って以来、ほとんどご主人とその友人で改築したというカッテージは、2棟(母屋とサウナのあるかつての馬屋)で、その母屋はむかし4軒の長屋だったとかの、予想よりずいぶん大きなものです。2つを繋いで主として、それにゲストハウスが2つという現在になり、いずれは中をつないで一つにする構想だそうです。かつての馬屋は今では、ご主人のプレーグランド、ステーブのバー(壁にフィッシュとチップ、ビールなどのメニュー、イギリス出身のご主人だから)と、スポーツコーナー(卓球台あり)。休みごとにやってきては、壁や天井をはったり、塗ったり、ドアをつけたりで、以前は村の木材会社の職員住宅だったといいますが、今ではすっかりなんだか、ベッド&ブラックファーストインにでもしたらいいのに、と思う程素敵にリモデルされています。広い庭にはブランコや、日当りスポットもあり、そこでいすに座り、暖かい陽の光を浴びつつ、ビールやティーを楽しむのが幸福と友人夫婦。休みごとにペットの亀(現在14才で彼らとともに、かつてポルトガルで5年暮らし、フィンランドに帰ってきたそうです)と一緒にやってくるそうです。フィンランドでは長期の有給休暇が保証されていて、ご主人スティーブは今年の夏休みは2ヶ月、ヤーナは4週間あるそうです。

 
   夕方、スティーブの友人たちもやってきて、飲み会が始まります。毎年夏至祭は飲んで、コッコを見に湖にいき、飲み過ぎた人が溺れ死ぬそうで、昨年は16人溺死しています。ソーセージをグリルで焼いて、オーブンでガーリックポテト。ビール、ブランディー、コニャック、そしてウォッカ。




 コッコ(大焚き火)は夜9時30分スタート。湖畔にいくと、もうすでに大勢の人々が。こんなにたくさんの人をこの村で見たことがないわとヤーナ。3−4mにもあがる大きな焚き火4,mほどに近づくのがやっとの熱さ。10時を過ぎても高々と燃え上がる焚き火。この時間でも、この夜はやっと夕暮れの明るさ。ミッドナイトまで夜は来ないのです。それを黙々と眺め続ける人々。フィンランドらしいなとこの頃感じ始めた私です。

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