2014年9月29日月曜日

フィッシュマーケット祭

  









北欧の人々はヨーロッパの中でも魚を食べる人達です。フィンランドでは、ノルウェーのサーモンをディルを香味料として、オーブンでバター焼きにしたり、いわし、たら、にしんに、香味料をたくさんまぶした小麦粉、ライ麦粉をふり、フライパンでバターと焼いたりします。家庭ではほとんど油で揚げる料理をするのをみたことはありませんが、バターやオリーブ油、サラダ油などはふんだんに使います。
タンペレの2つの湖の交わる港では、毎年この時期にフィッシュマーケット祭が開催され、サーモンの豪快なたき火焼き、ムンキというたぶん小イワシの鉄板いため、さらにニシン、タラなどいろいろな魚の鉄板焼きが、ポテトや野菜などと一緒に売られます。昨年は、来たばかりの頃だったので、観光客気分で味わい、その味の濃さと塩辛さに驚いたものでした。今年は、ちょっと余裕で、毎年恒例なら、まあ秋の楽しみの一つかなと、出かけてみました。 金曜、土曜、日曜日の3日間。港の広場にはたくさんの出店がでており、近くにテントを張って、テーブルとベンチが設置され、そこで食べられるようになっています。今日、土曜日は昨晩の嵐のような雨もすっかり上がり、晴天の下、大勢の市民でにぎわっています。サーモンと野菜のつけあわせで12ユーロ、ムンキの鉄板焼きは7-8ユーロ。昨年は10ユーロと7ユーロだったのになあ、物価は確実にあがっているのだわと思い知らされます。板囲いのたき火のまわりを、長い板にはりつけられた大きな半身のサーモンが囲み、買い手がつくと、最期の仕上げに、炎の上にかざしながら、コニャックをバシャとかけるのです。なんとも豪快でふくれるように焼かれた身肉は柔らかそうで、お腹がすいてきます。1キロ35ユーロ、けっこうな値段です。つけあわせの野菜は、ポテト、ビート、人参、ブロッコリー、ときにトウモロコシやさやつきえだまめ。フィンランド人は、グリーンピースをほんとによく食べます。夏は、さやからだして生でポリポリと街頭でもどこでも。ポテトとにつけたり、スープにしたりといろいろな料理に年中使っています。大学のカフェテリアでは、毎週木曜日はグリーンピーススープの日。濃厚なピースープと固いようなちょっと酸っぱみのあるライ麦パン。なんか、ロシア的なイメージでもあります。
生の魚、それから北欧の人々が好きな、魚(おもに、シリという小イワシの類)の酢漬け瓶詰め、缶詰なども売られています。タンペレ市ではなく、北東のクオピオ市が本場ですが、魚のぎっしりつまったサンドウィッチもでています。輪切りしてあり、中にシリなどの小魚が何層にもなっており、ちょっと尻込みです。いずれは挑戦してみますが。

そうそう、レインディアの肉も付け合わせになっていました。思ったより癖もなく柔らかです。野生のは1キログラム50ユーロもするそうですが。

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