2013年11月28日木曜日

ダークナイトに負けないぞ

昨夜は街のカフェで、そして今夜は大学で,ダークナイトに負けず楽しもう会が続きます.歌うというのは我々人間にとって、心を慰め,勇気づけ,励まし,そして、自由にする行為なのでしょうね.むろん,私が熱心に趣味としている鳥たちの鳴き声もそれに近いのかとさえ思えますが。でも、やはり、奢っているかもしれませんが,歌うというのは人間に特徴的なことではないでしょうか。
フィンランド人の歌,ムーミンの話でもそうですが、けっして、ラテン系のような明るさはありません。古くからの歌を聞くと,素朴で、心をかきむしっているようにも聞こえます.最近の若者の歌は、インターネット、TVによる世界化が進行,浸透しているので,アメリカとそんなに変わりませんが.
我が,ジェロントロジーグループには多才な人が多く、今夜はその一人、タピオ先生が歌いました.ギターをかき鳴らし,フィンランドの国民的牧歌、カイワレからの歌を、歌い上げました.先日のグループディナーではイタリアの歌でしたが,今夜はフィンランドの歌中心.
集まったみんなも声を上げて歌います.コーラスというより,それぞれの人が自分の声で、自分風にその歌を楽しんでいるように、合唱します.
私は残念ながら、歌詞の意味をほとんどまだ理解できないのですが、季節をたたえる歌とか、ラブソングはやっぱり雰囲気が違うことは分かります.
窓の外は、風が強く、雪も降ってます。でも、なんかあったかいです。


2013年11月26日火曜日

サウナナイト

  雪がふり、いよいよ冬が本格的に始まりました.週末サウナナイトのお誘いメールが飛びかいます。タンペレにある公衆サウナの代表的な3つのうち、すでに2つは試しました.3つ目に挑戦しましょうとの誘惑に、寒さもなんのその。
このサウナも湖岸にあり、2,3年前に改築された新しい近代的なサウナです.サウナ部屋も3段のベンチに50人は入るくらいの広さ.着替えの部屋,シャワーも広々してます.
なんといっても,サウナ部屋から、湖までが5メートルあるかないか。熱うーって飛び出して、そのまますぐに湖にジャブンとは、いきません、さすが。水温4C、外気温マイナス2C、80Cのサウナ部屋からでも、やっぱり、冷たーい。サウナに10分、湖に30秒、これを数回繰り返すと、なんだか心臓はバクバクですが,体の心底温かくなる気がします.
日曜のせいか、込んでいるサウナ部屋はときに座る場所もないくらい。
これがフィンランドの健康法なのですね.

2013年11月24日日曜日

湖岸の高層アパートメント

 フィンランドでは湖が多いので(大小含めて4000以上あるといわれています),湖岸には遊歩道が必ずできています。散歩したり,ジョギングしたり,犬の運動もかかせませんよね。私も、ほとんど毎日近くの湖、ピュハ湖Pyhäjärviの湖岸,大きな病院があり,そこに樹木園があり、そこからタンペレの中心街を越して、ピュニッキタワーのある森までのコースを歩いています.湖全体はとても大きく、湖岸の向こうにノキア市があるくらいです。その湖岸に沿って、比較的新しい高層のアパートメントが建っていて,おそらくお高い分譲マンションなのでしょう。フィンランドの建築デザインの意匠が凝らされていて,ガラスを多用していて,日光をたくさん取り入れるようになっています。子供のための公園もおしゃれに設計されています.日曜の午後は子供と遊ぶお父さんの姿が見受けられます.
 フィンランドでは冬が長いせいか、ベランダはほとんどガラス張りで,この高層マンションでは、まるでもう一部屋あるみたいです.ほとんどテーブルと椅子が置いてあるし,ここで、サンディーブランチでもするのかなーと見上げています.
                     地面が充分あるし、人口も少ないのに,(540万人が日本とほとんど同じ、カリフォルニア州とほとんど同じくらいの面積に暮らしているんですが)アパートメント住まいが多いようです.一軒家だと暖房や保熱も馬鹿にならないかしら?と思ったりしてますが.

2013年11月22日金曜日

ポーラーナイト kaamos

   朝から雪が降り続いています。音もなく、風もなく、しんしんと降り続けます.道路が、広場がみるみるうちに雪におおわれていき、次々と足跡ができます。でも、しばらくするとまたおおわれて。いよいよ冬ですね.


    大学の健康センターでインターナショナルの学生を対象に季節性情動障害Seasonal Affective Disorder; SADのセミナーがありました。
初めての冬を迎える学生にポーラーナイト kaamos、北極圏を中心に暗黒の日々が続く中でのサバイバルを応援する目的です.タンペレはその圏内よりは南にありますが、サンタクロースの村ロヴァニエミ市では51日も暗黒の日々が続き、11時に日が昇り,3時に日が暮れるそうです.
対策としては、よく遊び(運動やサークル活動に参加,友人と集うなどの社会性を広める),よく食べ(フルーツ、チョコレート、ナッツ、コーヒー(もちろん!)、繊維の多い野菜、でも炭水化物は控える)、キャンドル(アロマも含めて、ほんとにみんな好きです。窓辺やテーブルになにげなく、どこにでもおいてあります)、よく寝る(まあ,体が外の暗闇に対応するというか、くまさんと同じか)。
そして、サウナ!
湖に飛び込み,体を温め、冷すのは新陳代謝を向上させますし,心臓を始め内臓機能の活動も増強させるそうです.
大学では,毎朝、この健康センターで8時から10時までライトセッションもしています.1500ルックス以上のライトの照射の中で、目をできるだけ開いたままにしておくことにより、体内のセロトニンを増やし,メラトニンを減少させるのだそうです.そして、一日を始めましょう!とカウンセラーは締めくくりました.彼女のカラフルなセーター見ているだけで,心が温かくなった私でしたが.

2013年11月19日火曜日

フィンランドカラー

ヘルシンキをまだ見学していないので,ここタンペレを通してフィンランドを見ている私なので、偏見かもしれません。
街にあふれるカラー、パターンがいやに明るいのです.ピンクが多いのが目につきます.そのピンクを年齢を問わず人々が愛用しています.そして、赤も。まあ、欧米の人々のファッションセンスは日本生まれの私にはちょっとビビットと感じるところも多いのは確かです。そして、フィンランド,半端じゃない.年齢に関係なく、ピンクっぽいコートやジャケット、赤のも。カラーだけですと、赤でもちょっと年配の方のゴージャスな装いのセンスに繋がると思うのですが,(事実、アメリカ、ビバリーヒルズ、ニューヨークでハアーとため息のでるハイセンスな方をお見受けしましたもの)、ですが、ここでは、ちょっと幼さに通じるような、ファンタジーっぽいパターンが平気で、中年以降の方々のコートや、靴下,ストッキング,ショルダーバッグに。その方達に、カメラを向けるのは失礼のような気がして、お見せできないのですが,このショーケース見てください.これ、子供のお店じゃないんです.むろん、子供も愛用してるでしょうけど,好きなものは好きとばかり、皆さん愛用しています.
自分の思考、嗜好、指向を大切にする国民性の現れかしら.先日もバス停に日本の帯でつくったのかしらと思われるような赤と黒の緞子風の布地に丹頂鶴の舞うパターンのジャケットをきた年配の方が近づいてきました。赤が古代紫にも近いような、美しいパターンで、”とても美しいパターンのジャケットですね”と、思わず話しかけてしまいました。運良く,英語が通じる方で,”そうよ、母の残してくれた布から作った古いものよ”とのこと。ここフィンランドは丹頂鶴が多いし,その昔、人々がその優雅な姿を布に写そうとしたに違いありませんが.

2013年11月18日月曜日

Restaurant day at Sauna


昨日は世界的にレストラントディでしたね。ここアメリカの友人たちも、フェイスブックとかメールで報告してきましたが、ここフィンランド、タンペレでも,私の友人たちがなんと公衆サウナで、ライトアップセレモニーとクレープ即売をしました。まあ、実はフランス人、イタリア人,ベネズエラ人が主催者でフィンランド人を対象にというのが現状でしたが.ところで、この公衆サウナは湖岸にあり,サウナで体が熱くなると湖に飛び込むということになっています.
  クレープはフランス人のアイデア、フルーツとフィップクリームだけでなく,チーズ、ハム、トマト、バジルをくるんだり,スモークサーモンとチーズなど、ちょっとライトランチ風。サウナに入る前と後に良いかなと.ほぼ満月に近い昨夜、月が昇ると少女たちがキャンドルダンスをして、それにサーチライトをもった人々が加わります.日本の和紙かとおもうような3メートル四方の紙のスクリーンではブラジリアングループGruppo Corpoのダンスがその美しいミュージックとともに映像されています。
 そして、サウナ。ここは男女一緒なので,みんな水着着用.それに湖に飛び込むし.大きなサウナ部屋で、30人以上が、3段のベンチにぎっしり.でも、5分から10分で次々とギブアップ.そして、湖!気温がなんと3Cなんですよ。初めての私,サウナ部屋があんまり熱く、5分で、ばたばたと湖岸に。うっとなりながらも、熱いので,気合いで、ジャブんと.でも、ギエーというくらい冷たー。やっと腰まで、でも凍えそうなくらい冷たーい!!.サウナ部屋にかけ戻りました.となりのおじさんがあははと、フィンランド語でなんとかいってます。今度は、もっと体が熱くても、ちょっと我慢,いやでも、やっと10分以内、また湖岸にかけもどり、ザブーン,ヒャー、まだ冷たー。あわてて、サウナ部屋へリターン。あのおじさん、またなんとかいって、自分の手で体をふーっとなでてます。だけど、このおじさん、つまりもう15分以上いるんじゃないの,ヒイェー。
これを繰り返すこと,数回、最後はちょっとすいっと泳ぐ真似できました.
また、湖が凍ったら、来ようと友人たちといってはいるのですが.


2013年11月13日水曜日

ザクロ pomegranate




     街一番のデパートメントの地下食品売り場はやはり品数と言い,品質と言い一番です.季節なのでしょうか,ザクロが山のようにもられて売っていました.両手のひらで支えなければならないくらい大きいもので,値段もけっこうですが、こんな大きいの見たことないと、買ってみました.ざくっと2つに割って、成功!と思わず,冷蔵庫にゴートチーズあったかしらとチェック。ちょっとバルサミコ酢をたらして、サラダに加えるとおいしんだなー、これが。
     アメリカでも、健康志向でジュース、ヨーグルト,膚用クリームと様々に使われていましたが,フィンランドでもしかり。石けん、ハンドクリーム,いたるところに使われています.でも、やっぱり生で食べるのが一番美味しい気がしますが.
ヘルスサイエンス学部にいるからかもしれませんが,今朝も恒例の9時のコーヒータイムにマスターの学生が2年間過ぎてありがとうケーキを持ってきて,みなにどうぞとさしだしましたが、ごってりの生クリームトッピングに父の日で食べたしねーと、いまいち手が出てません.アメリカから来た私には、そんなこと思い過ぎでしょうといいたくなるけど,フィンランドでも肥満率は上昇中、それに伴う糖尿病も国民的問題とのことです.私の短い期間の観察では、町にあふれる若者を中心にした喫煙率とアルコール中毒率の方が問題のようにも見えるのですが.まあ、なにせ、女性の数がやたら多い部署ですから、ここは。

2013年11月11日月曜日

フィンランドの祭日、父の日


本日11月9日日曜日はフィンランドの父の日、祭日でした.アメリカと違って土曜、日曜日が祭日だと休日が月曜日にシフトするわけではないようで、今日は日曜日だというのに,デパートメントストアー、スポーツ店、ブティック、グロサリーなど主なお店は閉じていました.まあ、週末前に研究室の大学院生が、今週も祭日でグロサリーはお休みになるわよといってくれており、実害はなかったのですが。
父の日に何か特別なことがあるのかなとその学生に聞きますと,”そうね,別に”とのこと。でも、彼女はボーイフレンドと車で1時間30分ほど離れた実家に帰るそうで、ケーキは焼いたのよと笑ってます
.前年はボーイフレンドの実家だったそうです.新聞のチラシ(これがまた、毎日のように安売り商品の写真付きでドドーッとドアの新聞受けかられ込まれるのですが,これについてはまたの機会に)には、お父さんというより,男性用の冬用下着、厳寒ジャケット、雪よけシャベルなどの宣伝ぐらいで、父の日とはいっても、お父さ−ん,ありがとう!という派手さはないようですね。それでも、主だったお店は閉まってますし,家庭的な憩いの日なのでしょう.家庭ではどうなのかと同僚に聞いてみると,子供がカードをくれたりするよとのことです.母の日はどうなんでしょうか?



2013年11月5日火曜日

律儀さ?

  大学の図書館に本を返却に行ったときのこと.セミナーが長引いて、11時までに返却が,30分ばかり過ぎて、しかもひどく雨が降る中でかけました.カウンターですみませんと、本をだしますと、”8€”??? たしかに、延滞料は8€と図書カードをつくったときに、説明を受けましたが.30分ばかりじゃないかと、高をくくったのでしたが.取り付く暇もありません.いつもの穏やかな笑顔で、ルールですと。
  先日友人が夕ご飯にうちに来た時に、話し込んですっかり帰りが遅くなりました.深夜になり、女ばかりでもここフィンランドは安心よ、バスもまだ運行しているしと帰っていきました。次の日、3人でバスにのり、始めの一人が定期券を読み取り器にアタッチして,次の友人がカードを押当てたら,それは12時を過ぎていました.わずか30秒でしょうか。でも、運転手はノーと料金を請求してきたとのこと.定期券は路線や回数に関係なく使えますが,ただ、運転開始から夜中12時までとのこと。
  合理性を尊ぶフィンランド人の融通の利かなさなのでしょうか?


傷ついた天使の絵画のある教会

2013年11月3日日曜日

フィンランド景色と東山魁夷


  子供の頃から心に残る絵画の一つに東山魁夷の春を呼ぶ丘緑響くとかがあります。幻想的な自然の中に存在する白馬。その景色は私の生まれ育った北海道の大雪山のふもとのそれにつながるような、なつかしくて、そしてわたしの心を奮わすものでもありました.フィンランドに来て、白樺の林をみても、森林に分け入っても同じようなフィーリングを感じます.昨日もタンペレ郊外の湖の散策をして、たどり着いた景色にまた、同じ思いを感じました.フィンランドに来てから感じるこの不思議な安堵感と親近感は、やはり故郷の景色に酷似しているということがあると思います.
東山画伯もきっと北欧を旅したのでしょう,そうしてその情景を得たのでしょうね.フィンランド、スウェーデン、ノルウェーもう少し慣れたら、その景色をもっと探りたいと、長いハイキングに疲れた体を休めながら、決心したのです.
 ところで、今日はフィンランドの祭日、All Saints Dayで、多くのお店も閉まっています.具体的にどんなことするかとフィンランド人の学生に聞いても,”さあーとくに、でもいろいろな所がクローズするから”といってるだけですが。もともとは、宗教的に先祖を亡くなった家族、親族を忍ぶようです。