2013年10月28日月曜日

冬の始まりのセレモニー

今日で夏時間も終わりです。1時間長くベッドにいられるのはやっぱり気持ちいいです.特に日曜日の朝には.
夜にはシティーホールの広場で、イルミネーションのセレモニー。たいまつをかかげ、裸踊りや冬の詩の朗読の後には、花火も打ち上げられました.夏の終わりの湖岸の花火大会はちょっと落胆だったのですが,今回はシティーホールの建物から打ち上げられるようなセッティングで、見事でした.雨にもかかわらず、まあ、ここの雨は小雨程度で、誰もたいして気にしないのですが,広場あふれるほどの人々が集まりました.イルミネーションも、フィンランドらしいマルメコパターンの花のライトやユニコーンのような,馬のような、フクロウがいるし、可愛いです。暗い長い冬にも負けないよう、いろいろ工夫するのですね.といっても、夜8時でまだ10Cありましたから、そんなに寒くはないのですが。
いよいよ長い暗い夜の冬です。。。。。



2013年10月26日土曜日

ムースとブルーベリーウォッカ

    
研究室のパーティーでした。ハーベストセレモニーと題して、みんながそれぞれ持ち寄りでした.マリは昨日お父さんがハンティングしたムースの肉、スパイスしてオーブンでローストしたそうです。ムース、あのトナカイのような角をもつ、トナカイ以上に大きな野生の動物。フィンランドではハンティングが盛んのようです。マリの2人の男の子達も、いずれおじいさんとハンティングにいくのを楽しみにしているそうです。
たくさんのワイン、チーズ(フィンランド人はフランス人、イタリア人並にチーズ好き)、チキン、そしてイタリア人の同僚エレの手作りピザ、アンティチョークとポテトのスープ,盛りだくさん。デザートはアップルパイとアーモンドパイです.夏じゃないから,フィンランド人お好きのソーセージはないのかな?
ピアノの弾き語りをする人、ギターでイーグルスを歌う人,才能豊かな人々です.
私とエレの同席ですので,会話は英語、フィンランドでは学校教育とテレビのチャンネルでBBCとハリウッドの映画がいつも放映されいることもあり,基本的に英語が通じます.
パーティーですし、ハーベストということでしようか、話題はエンターテイメントと食べ物のことが中心.人気のテレビドラマシリーズが第2サイクルが先週日曜日から始まったとか.私の隣の席の哲学専攻の大学院おじさんヤリ(彼は私のように、ある目的を持って再び大学院にもどり、ジェロントロジー分野で老人の心理を哲学的に研究するそうです)もみてるというので、ジェジェー。明日見てみなくちゃ.
   楽しかったパーティーも9時を過ぎるとバタバタ後片付けをして、みんなそれぞれ帰っていき,残ったのは教授陣と家族がここにいないエレと私だけ.ポスドクや大学院生はほとんど結婚して、子供がいる人が多いのです.出生率はたしかに統計的に減少していていますが、2、3人の子供のある人がけっこういます.今夜、ピアノの弾き語りをしたリーナは妊娠6ヶ月というし、それも双子だそうです.
   
最後の点検をした教授陣、昔はみんな2次会にいったけど、今はそれぞれの生活がだいじだから、そんなこともまれだねーと。そうねー,週末日曜日もほとんどみんな大学に来てしごとしてたものねー。そして、夕方は飲み会だったわねー。泊まり込み組もいたねー。
そういう、時代もインターネットの普及でそれぞれ自宅での仕事が増えたようです.決して生産力、仕事効率が落ちてるわけでなく,ほんとうにライフスタイルが変わったということなのです。これは、世界的傾向なのでしょうね.どの分野でも。

でも、今夜はエレと私がいるから、でかけようかということになりました。いったバーで飲んだのはブルーベリーのウオッカ割り,ききましたー!!!!

2013年10月25日金曜日

イルミネーション

   確かに日照時間は短くなってきています。今朝、8時前にバスに乗った時にも,まだはっきりと夜が開けていない感じでした.朝早く来るフィンランド人の同僚達が仕事を終えて帰宅し,一人研究室に残っていると、なんか暗い感じでした。でも、時計はまだ6時前、もう少し仕事しなけりゃと感じたのでしたが。
    そうして仕事帰り,市の中央のバスターミナルに近づくと、町はイルミネーションで明るくなっていました.まあ、アメリカではサンクスギヴィングが過ぎたらクリスマスに向けてのイルミネーションでしたが.ユニコーンや、フクロウ、トナカイ、星、クリスマスの花ポインセチア、イルミネーションのデザインは同じですね.明日はヘルスサイエンスで、ハーベスト祭りといって、ポトラックのような行事があります。アップルパイでもと考えていたら,フィンランド人の同僚が”ぼくのアップルパイは恒例のとってもおいしいのだよ”なんていってるし。やっぱり、欧米は元の文化が共通していますしね。じゃあ、日本の代表にでもなろうかしら、なんて思ったりもしますが。食材がいまいちそろうかなあ?

2013年10月22日火曜日

市立図書館

フィンランド、タンペレの市立図書館は町の中央にあり、空から見ると鳥の形をしているのだそうです.元は地下にムーミン美術館がありましたが、今では新たな場所に移転していて,ムーミングッズのショップだけがあります.
本の貸し出しのしくみがいかにもフィンランドらしいのです。図書カードをつくりますと、貸し出しは、コンピューター読み取り方式の無人です.カードをリーダーに差し込み,借りたい本のバーコードを読み取らせると,記録が、返却日とともにプリントされて出てきます.1ヶ月間借りることができます。返却はやはり、無人のコンピューター読み取り方式、返却ボックスのバーコードに読み取らせます.領収書がプリントアウトされて出てきます.人件費の節約かなとは思いますが,それでも図書館員は結構いて,質問やヘルプはすぐに対応してくれます.どうもフィンランド人は合理性という言葉が好きのようです。まあ,女性参政権も先進国ではぬきんでて早く実践されたし,女性大統領も長く頑張っていたのは記憶に新しいですしね.



2013年10月20日日曜日

冬になっても

 いよいよ本格的な冬なのでしょうか?朝起きると窓の外の景色は雪に覆われた辺り一面。外気温2C。まだ10月も終わっていないのに,と,外出準備にもちょっと逡巡がはじまります。  
しかしながら、いったん外に出ると、みんなさっさと歩いているせいでしょうか、コートに,マフラー、帽子,手袋にブーツ完全防備、寒くはありません。空は晴天だし,道はちょっとつるつるではありますが、明るい感じが漂っています.
長いロスアンジェルスの生活で忘れていた,冬の乾燥した空気が胸に入り、清々しい気持ちさえします.
まあ,冬になり、日照時間が短くなったといっても、そういうことだけで、自分の生活が変わるわけではないとフィンランド人の学生もいってましたし。
フィンランドの大学生はけっこう年齢に幅があるようです。同僚の学生寮でのルームメイトは大学に入ったばかりの17歳ですが,私が受講しているカルチャーエクスチェンジ、これは私の場合日本語に興味のある学生とペアになり、向こうはフィンランド語を私は主に日本語をエクスチェンジするというプログラムですが,このペアになった学生は20代ですが,大学に入る前に、専門学校にいき、日本語を勉強したり,海外エクスチェンジを経験したりして、そして今大学に入り,英語とドイツ語を専攻しているということです.
     おしなべてフィンランド人の学生のレベルが高いのはインタナショナルコンペティションでの高得点でも証明されていますが。一つには小学校から高校までの教師はマスター以上の学位を要求されるということにも裏付けられるかもしれません.大学院も年齢はほんとに幅が広く,そして、働きながらという人が多いので,数年以上かけて習得するのも珍しくありません.博士号にいたっては、結婚している人が7、8割ですので、特に現在私の所属するヘルスサイエンスでは産休や育児休暇、配偶者とともに外国に滞在している人もいます.4年でとれますが、7年かける人,10年かける人その人の状況によってまちまちです。
   


2013年10月18日金曜日

冬が始まりました

                    研究室でふと窓の外を見ると、チラチラ、??ふわふわ??雪だ!
そういえば今朝は2度でしたからね。でも、地面に触れるとすぐに解けてるし、きっとちょっとだけね、この間みたいに。また、コンピューターに戻り、作業をつづけました。😸やあー雪だ!と、しばらくすると同僚のイタリア人がさけびます。ブオホー
降りやまない雪は地面をおおい始め、駐車場の車も包んで行きます。
例年になく、冬が早いようです。11月の中頃に降ったりすることもあるけど、12月までは完全には降らないのよと、フィンランド人の同僚は、犬が心配と帰宅を早めています。
でも、本当にきれいです。ロスアンジェルスから来た私には、なんだかメルヘンチックでもあります。建物はスチームが完備されていて、寒くありません。アパートもそうです。一応調節バルブがついてはいますが、基本的にオンオフは建物にあるセンサーによってコントロールされているようで、常に心地よい温度になっています。宣伝チラシには電気のヒーターがいろいろ出ているので、各家庭ではアメリカのようにセントラルヒーティングではないのかもしれませんが。
さあ、いよいよ暗くて寒い北欧の冬の体験です。


2013年10月14日月曜日

紅葉の季節


街全体がさわさわ紅葉の葉が散っていきます.ときに、強い風にあおられ,シャワーのように葉っぱが下がってきます.朝目覚めるのは雨の音じゃなくて、舞落ちる葉っぱが風に踊るからということに気づきました.
地面はもう黄色や赤の葉っぱに何十にも覆われています.
近くの森に入り込むと,もう別世界のようです.風のさわさわという音,舞い落ちる葉っぱのパラパラという音、ときに強風のざーッという音.鳥達が鳴いています.フィンランドの森の樹々はまっすぐにとても高くのびているので,てっぺんが好きな鳥達の観察は容易ではありません。 首を痛いほど曲げて双眼鏡で上を覗かなければならないのですから。少しづつ判別が進んでいます.黄色が濃いシジュカラ、柳シジュウカラ、草原タヒバリ、そして今日は白担保キツツキを見ました.頭は赤くないので,メスです.オスですと腹も頭も真っ赤ですのに.
 森の中の遊歩道を歩いていると,やはり目につくのは中年から年配のカップルです.それぞれのスピードで,話しながら,手をつなぎながら,黙々というときも,歩いています.ジョギングしているのは若い人に多いようです.近年、フィンランドでも離婚率,特に中高年以降に増加していると聞きますが,それでもうらやましいくらいに仲良く見えます.



2013年10月13日日曜日

公衆サウナ


   いよいよ出かけてみました、公衆サウナ。湖のすぐ近くの町でも最も古いと言われているサウナ.金曜日の夜、仕事帰りの人々が集まります.一人,8€。もちろん男と女は別々です.料金を払って、いざ。ドアをあけると、もう着替えるというか、荷物を置くというか,な、なんと、ほとんどみんな、シャシャッとすっぽんぽんになるではありませんか。ちょっと私は初体験だし,まずは水着着用で。で、次のドアをくぐるともう蒸気むんむん、石畳の階段を登った岩屋のような小さな洞窟に、腰掛けが三方にというものの、8人も入れば、いっぱいという感じです.蒸気いっぱいで薄暗いし。なんかプチプチプワンとした2人の老婦人が、ヤー、ヨーとフィンランド語で話しかけてきます.裸で.向こうには30−40代の二人連れ、私達は4人連れなので、もう満員感ですが。むーっと蒸気が体を包んだ瞬間から、体は敏感に反応して、汗がドワーッと吹き出してきます.
やっぱ、アパートの小さなサウナはこれにおよびません。
ヨー、と老婦人、白樺の枝を束ねたもので、水を体にバッシとたたくようにします。肩も、胸も、お腹も、腕も、太ももも、足も、背中にも。そこで、私がやりましょうと、白樺の枝の束を受け取り、背中をバシバシしてあげたら、もっと強く、もっと速くと、命令します.結構疲れるなーと2人でひとまず、腰掛けに戻ると、私はね、ここに母親のお腹にいたときから、5ヶ月の胎児のときから通っているんだよと話してきます.週に3日来たり、2週間来ないときもあるけどねと。向かいの腰掛けに新しく入ってきたご夫人2連れは、私たちは15年ぶりよと.でも、もう熱くて,暑くてたまりません。話を続けられなく、私は外にとびだしました.階下には大きな水瓶に、ひしゃくとバケツが浮いていて,熱くなった人たちが頭からざーっとかぶっています.それでも、体全体が、熱いー。バスタオルを体に巻いて,中庭にでると、ここは男女入り乱れ、みんなベンチでふーっと 言葉も無く体を冷してます。なんといっても外の気温すでに5C。そして、やや冷めると、また挑戦。
裸同士の女の会話が始まります.
これを繰り返して,2時間近く.体の芯から温かくなり、心がリラックスしているのが感じられます.これが、フィンランド人の穏やかさをつくるのかしら。
一緒の同僚達と、今度はいつ来ようかと、話して分かれました。

2013年10月9日水曜日

水がおいしいこと

   雨が始まりました.どの日も、朝ちょっととか、あんなに晴れたのにと思っていると、急に雲に覆われてパラパラ,シトシトちょっとだけ。でも、今日は午後からずっとシトシトの連続でした.早まった夕暮れがもっと急激に訪れたようです.でも、人々は傘をさす人もささない人も、マフラーを頭まで上げるだけの人,帽子を少し深めにかぶるだけの人も。何気なく帰りにつきます.
   雨が多い季節のようです.同僚がいいます。何千あるか分からない湖の水だからね、と。去年1年間仕事でロンドンで暮らしたけれど,暇を見つけて、フィンランドに帰って感じたことは、コーヒーがとっても美味しいということって。? スターバックスに慣れ親しみすぎた私には、フィンランドのコーヒーはちょっと酸味が強すぎて、まだなじんでないので、そうかなーと。すると、同僚が主張します.フィンランドのコーヒー豆というのじゃなくて、水なのよと。
   たしかに、水道の水がおいしいのです。安心なのです.ですから、シャワーしても体のさっぱりさがロスアンジェルスと全く違う気がするのです。フィンランドでも高齢化が急速に進み,全人口に対しての65歳以上の人口比率はすでにアメリカを追い越して,2011年で17.8%、2050年には27.1%に達すると推定されています.その時には日本では35.7%にも及んではいるのですが、アメリカではまだ、20%になるかならないの状態のようです.寿命も82.6歳で、アメリカの78.6歳にくらべると、はるかに長生きのようです.白夜、日の光の射さないくらい冬、厳冬の寒さという環境ではあっても、やっぱ、水がいいのも長生きの
要因のひとつかなと、思ったりするのですが.まあ、研究テーマとして、この長寿のひみつを探ってみましょう.

2013年10月7日月曜日

サウナ



      学期が始まってから,講義と研究会,セミナーとあっという間の1ヶ月でした。いよいよ秋です.秋空ではありましたが,もう地面は落ち葉に覆われてきています.夜になると雨になることも多いのです.
         そこで,そうサウナです.アパートには各自専用のサウナがついています.人が2人入れるかなという,小ささですが,最近のアパートには必需のようについているそうです.ヒーターをオンにして30分あまり,温度が上がってきました.底で,石に水をかけますと,シュワッと蒸気が立ち上ります.この水には白樺の匂いをつけてみました。(いろいろな匂いが売っているのです.)クルーッと感激,温度が上がる,また水を石にかけると蒸気が立ちこめる.10分,もう我慢できない,と隣接のシャワーでハーっと,体を冷し,さらなる10分に挑戦。

    タンペレにはフィンランドで一番古い公衆サウナがあるのです.そこに未だ行くチャンスがないのですが、そこでは、むろん男と女は別々のサウナルーム、そして水着着用と聞いています.グループや家族で貸し切ると裸でも良いそうですが.湖岸にあり、熱くなると湖に飛び込み,そして戻るとのこと。その機会を狙っておりますが.まあ,とりあえず家庭版で、慣らして,そして、このアパートメントには住居者用のサウナもあるというので、近いうちに予約を入れてと,考えております.

2013年10月3日木曜日

フィンランドタンゴ


                
                       (自分の写真でなく、すみません)
               
    フィンランドで最も人気のある音楽といえば、断然、タンゴでしょう。
セイナヨキ市で1985年から毎年夏に開催されるタンゴフェスティバルには10万人(530万人の国民ですよ) が、訪れ、歌い、踊ると聞きます。テレビ番組にもタンゴコンティストをメインにしたものが、2、3あり、一般の人々にいかに浸透しているかがうかがわれます。シベリウスどころじゃないようです。歴史的には1910年代に入ってきたということですが、ロシアの民謡にも通ずる哀愁に満ちたメロディーがフィンランドの人たちの心にマッチしたのでしょうか、特に第2次世界大戦後、急激にポピュラーになりました。100年の歴史ですから、ハンパではないです。人気のあるタンゴ歌手は国民的英雄です。せつなげな感情を体全体から絞り出して歌っているのをテレビで見ます。橋幸夫や都はるみのようなのでしょうか?
     Satumaa- Fairylandいう有名なタンゴソングがあります。ぜひとも、タンゴ祭り行ってみたいです.