2014年7月19日土曜日

友人家族の誕生日パーティーで考えること

   フィンランドの普通の人々の生活を知りたいと思うけれど、大学中心の生活では、なかなかそうもいかないようです。それと、フィンランド人はなかなか簡単に人と友達にならないようです。バスの中でも、人々は素知らぬ顔で違う方角を向いているか、または携帯電話のスクリーンに見入っていますし。誰かがいいました。フィンランド人と友人になるのは難しいと。でも、一度友人になったら、それは一生の友人だけどとも。

私は少しラッキーでしょうか、とても心の広くて暖かい友人ができました。その彼女のお姉さんの誕生日パーティーに招待され、お姉さん夫婦の自宅の近所の人が次々とやってくる楽しいひと時を過ごすことができました。
    

お母さんが北方サンタクロースの住むというフィンランド北方にあるサマーカッテージからこのために帰ってきて、数日をかけて準備したというものです。 80人からの隣近所を含めての友人、親戚、家族が集まりました。

近所の人や親戚のおじさんが歌やアコーディオンを奏でます。すべての料理、ケーキは手作りです。


  


  姉の夫の家族はロシアとの戦争でカレリアを失った時に、タンペレに移ってきました。その当時フィンランドで2番目の大都市だったカレリアがロシア軍の侵入で数日のうちにすべてを残して、去らなければならなかったのは、いずれもっと調べて書きたいことの一つですが、そのため、ご主人家族はその時に手に入れた家に今でも住んでいます。ご主人はここで生まれ育ち、彼が結婚して、両親がもっと小さい家に移り、すでに50年以上ここに暮らしているというのです。300坪ほどの敷地には古くて大きなりんごの木をはじめ、家庭菜園のほとんどが。ビニールハウスもあります。子供のないご夫婦ですが、3頭の大きな犬がガーデンを駆け巡っています。友人の両親は離婚していて、父親も母親もそれぞれ再婚していますが、両方も張り切って出席しています。
   飲んで、ダンスして、話してというひとときですが、一つ気づくことがあります。

それは、フィンランドの男性。これは特にお姉さんのご主人を眺めながら感じたのですが、始めに紹介されて、私とは簡単に英語で話しましたが、すぐにすーっといなくなり、庭に用意したパーティーのためのテントのテーブルの片隅にこしかけ、缶ビールを飲んでいます。次々にお客がきても、嬉しそうにお祝いのプレゼントを受け取り、おしゃべりするのは姉ばかり.むろん、彼女の誕生日ですが。
メインコースの食事も終わり、ケーキになる頃、あれあれ、ご主人、いつのまにかテーブルのお客の女性軍と談笑というか、ふざけるような楽しいおしゃべりをしているではありませんか。
友人がこっそりと私にささやきます。
“義兄は典型的なフィンランドの男よ。普段はちっともしゃべらない、おとなしいくせに、お酒が入ると、あんなふうにヨーキになるの。今、話している女性たちは奥さんの職場の女性達ということにも、気づいていないのよ!”
そう、フィンランドの男はなんか、影が薄く見えるのです、ほんと。

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