2013年8月16日金曜日

老人虐待

Elder Abuse
 なかなか難しい話題だと思いますが,避けてはいけないことでもあると思います.ボランティアをしているNPOが主催して、この話題について私の大学USC David School of Gerontology南カリフォルニア大学老人学部の教授のセミナーがありました。
これはシニアの生活支援にハイテク技術を活用するというプログラムでもあり,3つの老人センターや居住型老人施設にインターネットを通じて大学から講演するという形がとられました.
 
それぞれのセンターで大きなスクリーンで聴講し、質問があればインターネットで行います.
シニアの生活で交通というのは大きな問題です.特にカリフォルニア、ロスアンジェルスのような広域に渡る地域を抱えていますと.交通渋滞がひどいし、それに人々の運転マナーもシニアにはタフです.このような形でハイテクがシニアの生活を支援していくのは必然の方向でしょう.私も2週間後にはフィンランドでシニア生活支援のハイテクの可能性というセミナーに参加することになっており、ハイテク先進国フィンランドの状況を知るのが楽しみです.

  さて、老人虐待にもいろいろあります。身体的、精神的、そして今回のセミナーでは金銭的虐待がアメリカでは大きな問題とのことでした。経済的に余裕がなく、高等教育を受けていない、どちらかといえば今日がよければと暮らしている一人暮らしの老婦人は電話詐欺とかの被害を受け易い、また一方、高等教育もあり経済的余裕のある、冒険心の強い家族持ちの老男性が投資詐欺にあい易いという、AARP(アメリカ老人協会)の統計があるそうです。どうのように対処していくか、どのようにサポートしていくか、これからますます求められる問題であり、私自身も検討,研究していきたいと思っています.でも、問題の一つはこうしたケースが報告されるのは1/5,いや1/20にも満たないということなのです。恥ずかしいとか、よくわからないとか、または仕返しが怖いという理由でも口を噤んでしまうようなのです.
日本でもオレオレ詐欺、振込詐欺のことが話題になっていますね。やはり、シニアがターゲットになることが多いようですが.

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