2014年11月8日土曜日

初雪の日、フィンランドのお葬式

   
   朝起きてみると、もう10センチメートルも雪が積もっています。ゆうべ寒かったはずだわ。まだ、ちらちらと雪が舞い降りてます。粉雪ではない、もっとしっとりとしたぼたん雪。まだまだ冬の始まりですもの。


   今日は10月に亡くなったリーッタの母親の葬式。所属するカレヴァン教会のチャペルで行なわれます。どうもフィンランドの葬式はオープンではなく、家族、親族、近しい人だけのようです。ですから、日取りも教会と家族の都合に合わせ、決定されます。遠くからの家族の旅程を考慮しなければなりません。 
   
   決められた時間にあわせてチャペルに集って、パイプオルガンの演奏の中、神父のお祈りで儀式が始められました。今日の神父は女性です。リーッタにいわせると、いつもミサを取り仕切っているのは男の神父で、この女性の神父は初めてで、よく知らないのに、と気をもんでいます 。でも、前の日に彼女の家を訪れ、儀式の段取りを話し合い、そして母親についていろいろ話を聞いたそうです。

    パイプオルガン演奏で、神父とともに合唱し、その次に一人ずつ、花を柩に手向けます。柩はしかし、閉じられたままです。リーッタとその弟が、母に向かって最期の別れの言葉をかけます。

   続いて、神父が在りし日の母親の思い出を含めた話をし、あの世でのこれからの安らかな時を祝福し、そしてまた、みなで、合唱して45分ほどの儀式が終了します。この後、みなで、予約してあるレストランで会食して、遠くから来ている人は帰路につくそうです。リーッタの母は火葬されるのですが、それがいつなのかは、聞けませんでした。96才の長い人生、看護婦として働き、戦争中は前線に看護婦としておもむいたヴェテランです。20年以上も先にエンジニアだったリーッタの父親、夫を亡くしましたが、最期まで仲のよい夫婦だったということです。




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